TOEIC1390点を目指す理系出身元エンジニアの研究成果を公開します

TOEIC L&R 925点。全国通訳案内士(英語)です。英語勉強のノウハウやヒントをたくさん公開します。

音声変化3 消える " h " の音 (弱形1)

みなさんこんにちは。グレイターです。

 

今日は音声変化の続きについて、また書きます。
今日は、" 消える h "のお話しについて。

 

音声変化、投稿にかなり間をあけてしまったのですが、覚えていますか ?
英語の発音が、発音記号とちがう音になることがあると言うお話でした。
(2つの単語が音がつながったり、単語の読み方が変わったり)
今日はそのお話しの続きです。

 

<Contents>------
■ フランス人の笑い話
■ 実際にどうだったか ?
■ 消える"h"の音
■ 音声変化の分類上は ?
---------------

 

■ フランス人の笑い話

以前、とある英語の本で、以下の様な話を読みました。
(大学生の時に読んだので、書籍名は忘れました…すみません)

 

フランス人の男性が、以下の様に言って笑っているのを、
日本人の筆者がびっくりしたと言うのです。

 

アイム アングリ―、アイム アングリ―、アハハハハ。

 

???!!!

 

英語では、

 

I'm angry. I'm angry.

「俺は怒ってるぞ」

 

なのに、何故笑っているんでしょう???

 

 

 

正解は、

 

I'm hungry. I'm hungry.

「腹減った、腹減った」

 

だと言うのです。

 

なんでも、フランス人は" h "の音の発音が苦手なので、

hungry (おなかが空いた)の" h "の音が抜けて、
angry (怒っている)になってしまったと言うのです。

 

■ 実際にどうだったか ?

この話を読んだ当時は、
「本当にそんな事あるのかなぁ ?」と半信半疑でした。

 

しかし、数年前に留学したオーストラリアでの事。
同じクラスに、フランスから留学して来た女の子が1人いました。

 

彼女の英語を聞いていると、
"hungry"だけでなく、
いたるところで、" h "の発音が抜けていました


音が完全に抜けてしまったり、
半分以上抜けて、単語が聞き取りづらかったり

 

一方で、コミュニケーション上困るかと言うと、
" h " が抜ける事さえ分かっていれば
要所要所で " h " を補って話を理解すれば良いので、
特に困る事はありませんでした。

 

ただし、もし "フランス人は h の音が落ちる” と言う予備知識が無かったら、

当時リスニングやコミュニケーションできっと苦労したのではないかと思います。

これは、英語にも当てはまります。

 

■ 消える "h" の音
さてさて、上記の話は、フランス人の話ですが、
英語の発音でも、" h "の音は良く消えます

 

" h " の音がどこでも消える訳ではないのですが、
以下の3つの単語は、特に " h " の音が良く消えたり、
音が半分落ちて、聞き取りづらくなります

 

・have (発音 : ハブ → アブ)
・him (発音 : ヒム → イム)
・her (発音 : ハー → アー)

 

例えば、


・tell him
・tell her


だと、元の発音はそれぞれ、

 

テル ヒム
テル ハー

 

ですが、" h " の音が消えると、

 

テル イム
テル アー

 

になりますので、慣れていない人は、

 

「あれ、イム(アー)って変な音が聞こえたんだけど、何 ?」

「意味が分からん」

 

ってなります。

 

さらに、" h " の音が消えると、
動詞 tell と him/her の、
2つの単語の単語の切れ目が、

しばしばはっきりしなくなるので、

 

テリム
テラー

 

なんて聞こえたりもします。

 

この3つの単語は、
TOEIC L&Rのリスニングでも音が落ちたり、
聞こえづらかったりする事が良くありますので、
TOEICの問題演習をしたり、復習をするときには、
良く聞いて慣れておくと良いかと思います。

 

■ 消える"h"の音声変化の分類は ?
なお、これらの消える " h "、

英語の音声変化の分類上は、
"弱形" にあたります。

 

弱形の詳細については、また次の機会に説明します。

 

最後までお読みいただき、有り難うございました。
それでは。

 

 

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