TOEIC1390点を目指す理系出身元エンジニアの研究成果を公開します

TOEIC L&R 925点。全国通訳案内士(英語)です。英語勉強のノウハウやヒントをたくさん公開します。

発音記号通りに読めば、ネイティブの音になる訳ではない

みなさんこんにちは。グレイターです。
今日もまた発音のお話の続きを。

 

今日は、2つほど僕の昔話をします。
その話がいろいろと考えさせてくれるところがありますので、
書かせていただきます。

 

<Contents>---
■ 昔話1 発音は完璧なはずだった
■ 昔話2 カタカナ英語も意外とバカにならない
■ 発音記号通りに読めば、ネイティブの音になる訳ではない

■ 結局、日本人英語って、何だったのか ?
-------------

 

■ 昔話1 発音は完璧なはずだった
以前僕がオーストラリアに留学していたときの話です。
僕はある日、オーストラリアの女性の先生から、英語の発音をほめられました。

 

中学高校の頃から、日本人ぽい英語の発音になりたくない僕は、
1つ1つの単語を、発音記号通りに正確に発音出来る様、
ずっと練習して来ました。


そのおかげで、日本では英語の先生方には、
例外なく発音がきれいだとほめられました。

 

「俺の発音はオーストラリアでもほめられるのか」


ほめられてちょっとうれしくなった僕は、内心「にひひ」と思いました…(^^;。

話がここまでだったら、


「つまんねー」(笑

 

と言われて終わりですが、
この話には続きがあります。

 

「ホント良い発音。きれいな日本人英語(^^」

 

… !!!???

 

「Japanese English???」

 

先生はニコニコしながらほめています。
まったく悪気も無さそうだし、本人はただほめているだけなんでしょうが、
一言引っかかる言葉が…。

 

「Japanese English???」


「発音記号通りで完璧なはずなのに、

何故日本人って分かるの?」

 

先生はほめたつもりだったんでしょうが、
僕的には、むしろガッカリしてしまいました。

 

「俺の英語の発音、どこがちがうんだろう…???」

 

結局その時には、何故日本人英語と言われたのか、
謎だけが残りました。

 

■ 昔話2 カタカナ英語も意外とバカにならない
別の話です。


20年以上前、僕が大学生の頃、
とある英会話スクールの本を1冊買って来ました。
とても有名な、今でも経営している大手のスクールです。

 

なんでも、

この通り覚えればリスニングは絶対だ

と言うのですが、
その本には、以下の様にあやしいカタカナで英語の読み方が書かれていました。


いくつかそのまま書き出してみますが、
これらを見て、皆さんはどう思いますか?

 

ワドゥヤドゥーイン?
What are you doing?

 

ギミダッ!
Give me that!

 

ウッジャライキッ?
Would you like it?

 

ゲラウラヒア.
Get out of here.

 

イズィッヤーズ?
Is it yours?

 

ユーシュダダーニッ!
You should have done it!

 

ワッツァマーラ?
What's the matter?

 

いかがでしょうか?


20年前、まだ勉強不足だった僕は、

 

「あやしい本だなぁ」

 

そう思って、ほとんど読みもせずに、
この本を本棚の奥にしまってしまいました。

 

■ 発音記号通りに読めば、ネイティブの音になる訳ではない
皆さんはカタカナの読み、どう思いましたか?

 

僕には当時その価値も分からず、
一度はお蔵入りとなってしまいましたが、

 

数年前に本棚の奥にあったその本を偶然開いて、
「すげー!!!!!!」

と思いました。

 

今になって振り返ってみると、
当時、最高の参考書を手に入れていたのに、
良く読みもしないでしまってしまうなんて、
なんてもったいない事をしたのか、と思います。


カタカナ通りに読んでも、

正確にネィティブの発音にはなりそうもありませんが、
それにかなり近いレベルで、カタカナで読みがふってありました。

 

筆者の方々も、カタカナでいかにネィティブの発音に近づけるか、
読みやすさと音の正確さの間で、いろいろ苦労して書いたのかもしれません。

 

何本かの英文で見てみましょうか?

 

(1)
ワドゥヤドゥーイン?
What are you doing?

 

英語の発音記号通りに読みを、カタカナで書くと、

ホワット アー ユー ドゥーイング?

になりそうですが、
そう言われると、なんかネィティブはそんな発音していないんだよね…と、
英語のリスニングの勉強して、悩んだ人もいらっしゃるかと思います。

 

そうそう、英語の発音って、
自分の発音とちがって、何かウニャウニャ言っていて、
良く聞き取れないんだよ。


なんかさ、単語の切れ目が聞こえないんだよね…。

 

ドゥーイングって日本では言うけど、
実際のところ、最後の「グ」って音、
いつもほとんど聞こえないんだよね…。
いつもドゥーインまでしか聞こえないんだけど。

 

(2)
ウッジャライキッ?
Would you like it?

 

英語の発音記号通りに読みを、カタカナで書くと、

ウッド ユー ライク イット?

 

いやいやそうなんだけど、
実際にネィティブの発音聞くと、
Would youってほとんど発音切れないし、
カタカナだと、ウジューぐらいだろ。

 

like itも、どちらかと言うと、
2つの単語に聞こえないで、
つながって聞こえるんだよな。
最後の it の t の音は、微妙に聞き取りづらいし。

 

なにより、
発音記号通りに英文を読むと、
なんかスムーズに発音出来ないんだよな。
そんな事を勉強している時に感じた事がある人も多いはず。

 

(3)
ゲラウラヒア.
Get out of here.

 

映画なんかで良く出て来そうな、
「こっから出てけ」
と言う表現ですが、


もし英語でセリフを聞いた事がある人は、

速すぎて何言っているか分からない。
字幕見て、ああそう言ったの?ぐらいにしかわからない。

 

発音記号通りだと、
ゲット アウト オブ ヒアー
なのに、

実際のところ、ぜんぜんそんな風に聞こえないよ。

 

ついでに言えば、
Get out
「出てけ」
は、カタカナで書けば、
ゲット アウト
ではなく、
ゲラウッ
ぐらいかもしれません。

 

3つ説明してみましたが、いかがでしょうか?

 

英語を良く勉強した方ほど、

発音記号通りに読んでも、ネィティブの音と何かちがう

と感じた事があるでしょうでしょう。

 

そしてその感覚はまさに正しく、

発音記号通りに読めば、必ずしもネイティブの音になる訳ではない

のです。

 

では、何がちがうのか?


英語は、特定の箇所で、音が変わるそうです。
「音声変化」と呼ばれています。

 

・ どこで変わるか?
・ どの様に音が変わるのか?

 

その説明はかなり時間がかかるので、また次回に。

 

■ 結局、日本人英語って、何だったのか ?
さて、話は戻って、僕の発音記号通りの英語は、
何故日本人英語と言われたのか?

 

結局、その先生に聞いてみると言う発想が無かったので、
質問もせずに謎のまま日本に帰って来てしまったのですが、

 

その先生、オーストラリアの大学院で教える前は、
日本の東京の鉄道会社で英語を教えていたそうなので、
日本人の英語のくせは熟知していただろうから、

 

単語レベルの発音は完璧でも、
きっと単語と単語の間に必ず隙間が空くぶつ切り英語だったり、

 

冠詞や前置詞などの機能語の音を、
はっきり発音し過ぎるなど、


いたるところに日本人っぽさが残っていたのかな。
そんなところなのかと思っています。


このあたりも、詳しくは、次回以降に書こうかと思います。

 

最後までお読みいただき、有り難うございました。
それではまた。

 

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