TOEIC1390点を目指す理系出身元エンジニアの研究成果を公開します

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機能語と内容語と、音声変化 ~ さらりと読まれる語、変わる音

みなさんこんにちは。グレイターです。

 

では今日は、前回紹介した音声変化について、
続きを説明します、と言いたいのですが、

 

その前に、もう少し必要な概念を説明します。


このあたりは知らないといけない事が多いので、
ついてくるのもなかなか大変かもしれませんが、

 

繰り返し話を聞くうちに、
「ああ、その話ね」と慣れますので、

 

最初のうちは、「ふーん」位に読んでおくのでも大丈夫です。

 

<Contents>---
■ 内容語と機能語と、発音の強弱
■ 音声変化って何 ?
■ 音声変化の種類
■ 音声変化が出来る様になると
-------------

 

■ 内容語と機能語と、発音の強弱

大学受験を経験した人なら、

内容語とか機能語とか聞いたことがある方も多いでしょう。

 

品詞で言えば、

内容語は名詞・動詞・形容詞・副詞などです。

具体例で書けば、
名詞:Mike・Janeなどの人名やbox・appleなど、人・ものの名前
動詞:go・watchやhear等の-edや-ingが付いて形が変わる語
形容詞:beautiful・easy・clearなど
副詞:easily・clearlyなど
です。

 

機能語は、a・an・theなどの冠詞・
andやor・because・thatなどの接続詞・
that・who・whom・whichなどの関係代名詞・
I/my/me・He/his/him・She/her/her などの人称代名詞などです
be動詞や助動詞も機能語です。

 

※それぞれもっとたくさん種類はありますが、
 細かくなりすぎるのでこの程度にしておきます。

 

日本語は音に抑揚があまりなく、フラットに発音されますし、
ひらがな1音1音はほぼ等間隔に読まれますが(時間の長さと言う点で)

 

英語は単語レベルで音の大小に差が大きく、
内容語は大きく長くはっきりと、
比較して、機能語はさらりと、小さく短く発音されます。

 

結果として、

内容語の箇所は聞き取りやすく、
機能語の箇所は、

リスニングでも聞き取りづらくなります。

 

簡単な例で見てみましょうか ?

 

I went to Shibuya yesterday.
俺、昨日渋谷に行ったんだ。

 

"went"(動詞)・"Shibuya"(名詞)・"yesterday"(副詞)は内容語ですので、
はっきりと発音されますが、

 

"I"(人称代名詞)・"to"(前置詞)は機能語ですので、
そんなに強くは発音されない訳です。

 

日本語でも、

 

俺、昨日渋谷に行ったんだ。

 

の様に、「俺」や「に」の部分、ほとんど強調しませんよね。

場合によっては、

 

昨日渋谷行ったんだ。

 

みたいに、言わないでも分かるから、
「俺」や「に」を省略してしまう事も。

 

英語でも "I" や "to" のところはさらっと発音される訳ですが、
日本語よりも音はさらりと、それぞれ短く発音されます。

 

前々回の投稿で書きました、

 

"例えば、昔の僕の場合、
人称代名詞のour、him、前置詞のonなどが苦手でした。
その他、atなどいろいろな前置詞が、
何度聞いても聞こえない事もありました。
意外かもしれませんが、youも難しいです。
スクリプト上、単語はすべて知っている筈なのに、聞こえないんです。"

 

は、すべて機能語な訳で、
このあたりの単語は、どれもあまりはっきりと発音されないので、どれも聞き取りが難しい訳です。

 

さて、内容語と機能語と言うくくりで、
機能語の聞き取りが難しくなるところもあるのですが、

 

機能語に次に説明する音声変化が加わると、
さらに聞き取りが難しくなります

 

■ 音声変化って何 ?
僕自身は10年以上前に、バイリンガルの先生から教わりました。
一般にはあまり知られていない話なのですが、
ずっと以前からあるんです。

英語系の大学や大学院で勉強をすると、

あたり前の様に出て来る様ですが、

中学や高校、大学のその他の学部では勉強しないと思います。

 

ただ、教えている人や本によって呼び方がまちまちで、
音声変化と呼んでいたり、
リンキングリエゾンリダクションなどと呼んでいたり、
あるいは日本語で連結脱落弱形などと呼んでいたり、
世の中では名称が本当にばらばらです。
それもあまり普及していない原因のひとつかも。

 

皆さんも、上記のどれか一つぐらいは聞いたことがあるかもしれませんね。

 

前回のお話の続きになりますが、
英語は、単語の発音が完璧なら、
ネィティブの様にきれいに発音出来る訳ではありません

 

発音の中で、1つ1つの単語の発音が、

通常の音から変わる事があります。
しかも、かなりしばしば変わります。
それは例えば、

前の単語とつながったり、
単語の一部分の音が落ちたり消えたり、

変わってしまったり。
それらを全部まとめて、音声変化と呼んでいます。

 

前回投稿した様に、発音記号通りに1つ1つ単語を読むと、
英文レベルでは、一部が発音しづらかったするので、
発音しやすい様に、文の一部で音が変わったりする訳です。

 

大事なところは、この音声変化と言うのは、
話者が自由・勝手に音を変えて良いのではなく、
起こり方に、一定のルールやパターンがあります。

 

だから、そのルールやパターンを覚えて、
自分で出来る様になってしまえば、
リスニングやスピーキングが非常に楽になる訳です。
聞きとりも楽になりますし、
話すのも音がスムーズに出せる様になり、
よりネィティブっぽい音が出せる様になります。

 

■ 音声変化の種類
さてこの音声変化、
全部でだいたい6種類と言われていますが、
これもまた、4種類や5種類と数えている本もあり、
本によりまちまち。

 

全部書きだすと、以下の6種類です。
今日は簡単に概要だけ書いておきます。

 

短縮(Contraction) I'm/You're/He'sなど
連結(Linking)   前後の単語の音がつながる
同化(Assimilation) 前の単語に影響を受けて、音が変わる。youで顕著。
脱落(Elision)    音が落ちたり聞き取りにくくなる
弱形(Weak Form) 2つ読み方がある単語の、弱い方の読み方。冠詞や前置詞で顕著。
ラ行化(Flap T)  tやdがラ行の音に変わる

 

この中で、
短縮は、
I amがI'mになったり、
She isがShe'sになったり、
文字通り短くなる事で、
あまり難しくないので数えていなかったり、

 

ラ行化は、
一部地域、具体的にはアメリカ以外では、
あまり顕著に起こらないので、
紹介されなかったりします。


だから6種類ではなく、4種類・5種類だったりもする訳ですね。
本によっては音声変化の中で、
弱形のみに焦点をあてて書いている本もあります。

 

さて、具体例を紹介します、と行きたいのですが、
長くなってしまうので、それはまた次回以降に。

 

■ 音声変化が出来る様になると
人によっては、音声変化が出来る様になり、
発音が楽になったら、
英語の勉強が楽しくて楽しくてしょうがなくなってしまうかも…笑。

 

以前どこかの投稿でふれたのですが、
英語の勉強はカラオケみたいなものと書きました。
また、英語が得意な人は、
洋画や洋楽が好きな人が多いとも書きました。

 

それらの人は、
映画や洋楽を、字幕や歌詞を見ながら聞いたり、歌ったりしているうちに、
細かく教わらなくても、
この音声変化を知らないうちに出来る様になってしまう訳ですね。

 

 

そう言う訳で、この山を越えれば、
リスニングもスピーキングもレベルが格段に上がるので、
是非頑張って継続して勉強してみて下さい。

 


最後までお読みいただき、有り難うございました。
それでは。

 

 

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