日本語と英語の発音のちがい ~ なぜカタカナ英語はダメと言われるのか ?
皆さんこんにちは。グレイターです。
今日は、カタカナ英語の話を出したついでに、
日本語と英語の音のちがいについて書いてみます。
「カタカナ英語はダメ」と良く言われますが、
最近は逆に、英語の発音をカタカナで表記した本も増えています。
それでは、
なぜカタカナ英語はダメなのか ?
どうすればカタカナ英語は使えるのか ?
と言う事を解説します。
えっ、知らない。どうして?と言う方は、
読んでみて下さい。
<Contents>---
■ 母音と子音
■ 日本語の50音とその音
■ 日本語と英語の発音のちがい
■ 余談…
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■ 母音と子音
母音は、a・i・u・e・o、
日本語で言う「あ・い・う・え・お」の事です。
子音はそれ以外の音の事です。
子音の例をあげると、
k・g・t・d・p・b・f・v・s・z・m・nなど、
たくさんあります。
英語は母音の読み方の種類が多く、
発音の種類は5種類よりもずっと多いのですが、
(例えば、a にはいろいろな読み方があります)
表記上は、a・i・u・e・oの5つが母音です。
■ 日本語の50音とその音
日本語の50音とは、
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
…
ん
の50個の平仮名(カタカナ)の事です。
日本語の音、つまり、
これらの音の特徴について説明します。
ローマ字だと分かりやすいので、
例えば、あ行・か行・な行で説明しましょうか?
あいうえお (a i u e o)
かきくけこ (ka ki ku ke ko)
なにぬねの (na ni nu ne no)
あ行の音は、母音そのものです。
か行を見ると、
例えば「か」の音は、
ka=k+a 子音kの音+母音aの音
子音+母音で、音が出来ています。
それ以降も全部同じです。
ki=k+i 子音kの音+母音iの音
ku=k+u 子音kの音+母音uの音
ke=k+e 子音kの音+母音eの音
ko=k+o 子音kの音+母音oの音
な行も同じですね。
na=n+a 子音の音+母音の音
ni=n+i 子音の音+母音の音
nu=n+u 子音の音+母音の音
ne=n+e 子音の音+母音の音
no=n+o 子音の音+母音の音
つまり、あ行(あいうえお)以外の行の文字は、
すべての音が子音+母音で出来ています。
(「ん」だけ例外)
日本語は、この50音が発音の単位になっていますので、
あ行の5文字と「ん」を除けば、
すべての音が、子音+母音で出来ています。
■ 日本語と英語の発音のちがい
このため、日本語では単語を読むときも、
母音の箇所を除けば、
必ず子音+母音の繰り返しで、
単語の音が形成されます。
<例>
英語(eigo/えいご)
※「ご」が子音+母音
法則(housoku/ほうそく)
※「う」以外が子音+母音の繰り返し
予報(yohou/よほう)
※「う」以外が子音+母音の繰り返し
企画(kikaku/きかく)
※全部子音+母音の繰り返し
合格(goukaku/ごうかく)
※「う」以外が子音+母音の繰り返し
※()内は日本語の読みのローマ字及びひらがな表記です。
一方、英語では、
必ずしも子音と母音の繰り返しでは音が出来ておらず、
子音単独で音が出て来る事が多いので、
日本語と英語の音声には、
ほとんどの場合において、
差が生じてしまいます。
<例>
apple
日本語だと→アップル
英語だと→アポォ
orange
日本語だと→オレンジ
英語だと→オーリンジ
sample
日本語だと→サンプル
英語だと→サンポォ
こんな感じですかね。
上記の様な理由があるので、
カタカナ表記のカタカナ英語を日本人が読むと、
音が子音+母音の繰り返しになってしまうので、
英語とちがう音、
ぜんぜん英語らしくない音になってしまう訳です。
言い方を変えると、英語を話している人たちが聞くと、
日本人が英語を話すと、
何故かいらない母音がたくさん聞こえてくる訳ですね。
逆に言えば、
カタカナ英語でも、
子音+母音の母音の部分を消してしまう、
カタカナを読むときに、
1文字1文字、文字毎に母音を入れる癖(くせ)さえ無くすことが出来れば、
カタカナ英語でも、英語っぽい音になるし、
十分発音の勉強に役に立つ訳です。
■ 余談…
このブログでは、
英語の発音記号を表記出来ないので、
(発音記号の文字がない)
全部読みは、カタカナ表記になりそうです。
アポォ・オーリンジ・サンポォ
等を読むと、
ああだいたいそんな感じかな、
意外とカタカタ英語も、
現実の音の雰囲気は出るのかな
と感じて頂ければ幸いです。
(ちなみに、小さい「ォ」は、ここでは"l"(エル)の音を表しています)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
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