TOEIC1390点を目指す理系出身元エンジニアの研究成果を公開します

TOEIC L&R 925点。全国通訳案内士(英語)です。英語勉強のノウハウやヒントをたくさん公開します。

「全国通訳案内士」2次試験の様子はこんな感じ

みなさんこんにちは。グレイターです。
 
今回も、前回の続きで、通訳案内士ネタを。
今日は、2次試験の様子を、私の試験後のレポートから抜粋します。
 
なお、予備知識がないと読んでも分かりづらいので、
適宜 () 内に、補足説明をしています。
 
<ここから>----------

 ●受験外国語:英語

 ●受験時間帯(〇印)
 14:00~15:00
受付時間が12時30~12時55分、
試験(拘束)時間が、13:30〜14:45 でした。

【1】日本人試験官(男女別、年齢、タイプ、特徴など)
女性。40代位?事務員風。
試験の進め方の説明と問題文の読み上げ、時間管理のみ。
 
太っていらっしゃったので、通訳案内士ではないと思います。
質問は一切なく、無表情で笑顔は一切なし。プレゼン中も一切目を合わさない様子でした。
なので、大学教授系な雰囲気もしませんでした。
 
声が小さく、逐次通訳の問題文の読み上げもとても速かったので、正直やりづらかったです。
(※上記【1】【2】等の項は、このレポートの提出先のハロー通訳アカデミーのフォーマットに従って書いています。
通訳案内士の2次試験では、日本人試験官1人と外国人試験官1人の計2人によって行われます。
このフォーマットでは、2人がそれぞれどんなタイプの人だったかを、年齢・性別・試験時の様子・通訳案内士風(日焼けしてアクティブな雰囲気)か大学教授風(知的な雰囲気)かを指定して記載します)


【2】外国人試験官(男女別、年齢、英語特徴、タイプ、特徴など)
男性。40〜50代。がっちりした長身の通訳案内士風。
やさしい雰囲気の方。たぶんカナダかアメリカ系だと思います。
 
入室時にはドアまで迎えに来て、退室時もドアまで送りに来てくれました。
 
プレゼンのテーマが書かれたカード3枚は、この男性が席を立って渡しに来てくれました。
 
発音はとてもきれいなので聞き取れなくはなかったのですが、
質疑応答は完全なネイティブ領域のスピードで行われました。
(※たくさんの人の試験後のレポートを読むと、試験時にどんな人2人が試験官だったかは、かなり合否結果に影響がある様です。
私の時は外国人試験官がやさしい人だったのはとてもラッキーでしたが、日本人試験官の方の声が非常に小さく早口で、全体的にはあまりやりやすくはなかったです)

【3】通訳の問題文:(「てにをは」を含めて、できるだけ正確に)
演歌 
 
演歌は日本の心を歌う、歌謡曲の一つのジャンルで、その歴史は意外と新しく、1860年?以降に出来ました。…
 
ここまでは何とかメモを取れましたが、その後メモが追い付かなくなりました。
明治時代から戦前は…、ジャズ、シャンソン唱歌、軍歌 
と単語は拾ったのですが、後から見直しても、結局訳にたどり着けませんでした。
 
(※最近の通訳案内士2次試験では、逐次通訳の問題は、ただ通訳して終わりではなく、問題についての「シチュエーション」と「条件」が同時に提示され、通訳終了後にも質疑応答がある様です)

【4】プレゼンのテーマ(3個)
・回転寿司
神道
・潮干狩り
(※3つの中から自分でテーマを1つを選び、2分以内で英語のプレゼンテーションをします。
僕は回転寿司を選びました。
潮干狩りはまったく準備していないネタで、何を話すか日本語レベルでも上手く話せそうにないし、
神道は準備はしてありプレゼンは出来そうでしたが、話の中で使う単語が難しく、質疑応答が難しくなるだろうと予想したからです)

【5】自分が選択したプレゼンのテーマ
回転寿司
プレゼン内容 (試験では以下の内容を全部英語で説明します):
回転寿司は、寿司屋のカウンター上でベルトコンベアが回っている。
その上にたくさんの皿が並んでおり、皿にはふつう握りずしが1貫か2貫乗っている。
回転寿司は普通の寿司屋さんより価格がリーズナブルで、入店しやすく、外国人にも人気がある。
握りずしは、生の魚を薄くおろしたものを、酢飯の握りの上に載せている。
すしは、人気のある和食の1つだが、その和食は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
 
※プレゼンが終わってから気づいたのですが、
 お客さんがそれぞれ、好みの皿を取って食べられるという、
 いちばん大事な部分を説明し忘れました。
 
【6】プレゼンの後の質疑応答
・回転寿司はいつから始まったのか、知っているか?
 →
すみません、知りません。確か1960年代あたりに、ある普通の寿司屋さんのオーナーが始めたと聞いたが、正確なところは分からない。
 
・回転ずしのお店にはブランドがあるのか?知っているか?
 →
はま寿司、スシロー、等、たくさんあります。
 
・普通の寿司屋より、値段が安いと言うが、そんなに人気なのか? どれくらい安いんだ? (と言う質問だったと思う)
 →
それらの人気のあるチェーン店では、一皿100円と言うのが多いので、安いし、食べた皿の数を数えれば、いくら使ったかを簡単に計算出来る。
 
・築地には魚市場があるが、それが引っ越しすると聞いたが、今どうなっているのか?
 →
豊洲に移転する予定だったが、豊洲ベンゼン系の化合物が見つかって、まだ引っ越しできていない。移転完了時期はTBD(と適当に答えてしまった)。
 
・築地には寿司屋がたくさんあると思うが、それらの店は、市場が豊洲に移ったら、どうなると思うか?
 →
個人的には、お客さんは離れないと思う。
人気があり本当においしい店は、お客さんの心をつかんでいるので、
築地市場がなくなっても、お客さんは築地の店にまた食べに来ると思うので、
影響ないのではないか?
(と拙い英語力で説明した)
 
ここで日本人試験官から時間終了の合図。
 
【7】受験の感想
逐次通訳はかなり難しかったです。
ジャズ、シャンソン唱歌、軍歌と言う単語が出て来たところで
それらをメモするのに精一杯になり、話が分からなくなってしまいました。
 
プレゼンは、潮干狩りは一瞬で選択肢から外しました。
良く勉強して来た神道とどちらを取るか少し迷いましたが、
説明しやすそうな回転寿司を選びました。
 
が、その質疑応答もまた厳しかったです。
 
回転寿司の起源は知らないし、
回転寿司のブランドと言われ、知っているはずが名前が出て来ずパニックになり、
築地からの移転が進まない理由の、
人体に影響のあるベンゼン系化合物が見つかったのでと言おうとしたところ、
ベンゼン系化合物ってなんて言えばいい?」と、回答が止まってしまいました。
 
「まだ移転は完了していません」と言えばいいのに、移転時期はTBDと言ってしまったり、
「お客さんの心を掴んでいる」と言うところで、英訳がまた止まってしまったり。
地雷踏みまくりです。
 
質疑応答の第1問目から、ネイティブスピードで質問が飛んで来たので、
「ゆっくり、はっきり、大きな声で」と言う大事なアドバイスを忘れ、
こちらの回答も、そのスピードになってしまいました。
文法的なミスも結構たくさんしましたし、
何よりそのスピードが火に油を注ぎ、試験官の質問ペースが上がり、
自分をさらに厳しい状況に追い込んでしまいました。
喧嘩を売っているつもりはありませんでしたが、
まさに、「OK牧場での決闘」モードに。
 
おそらく、回答時、自分の顔がひきつっていたのだと思います。
外国人試験官さん、入室時には和やかな雰囲気でしたが、
退室時には目が丸くなっていました。
せめてと思い、挨拶だけはしっかりして退室して来ましたが、さんざんな結果でした。
 
プレゼンについては正直、テーマは難しくないのにも関わらず、
言いたいことを英語で、簡単に、スムーズに表現出来ないという、
スピーキング力のなさを実感しました。
質問内容については、これくらい答えられないと…。
 
今日まで一生懸命勉強して来ましたが、
これじゃやっぱりダメだよねと、
自分の実力にはがっかりしているものの、
実力通りの結果ではありましたので、
ある意味さっぱりして、納得はしています。
 
(※試験時の注意点、必ず守る事として先生に言われていた内容に、
「ゆっくり話す」(ゆっくり話して時間をかせぐ)
「笑顔を忘れない」(通訳案内士なんだからにこやかにガイドすべし)
「絶対に黙らない」(黙ったら自分の英語力や勉強した事が伝わらず、即不合格)
と言う3点がありましたが、上記の様にボロボロ。
 
「ゆっくり話す」のはふだんからのくせが出るので、日頃速めのスピードの英語の音源で音読やシャドーイング練習をしている人は、別途ゆっくり話す練習をしておいた方が良さそうです。
あまり速く話してしまうと、相手の試験官が完全にネィティブモードに入るので、自分で自分の首を締める事になります。
 
「笑顔を忘れない」と言うのは、試験中はかなり難しいです。
英語を話すに必死になると、もはや自分の表情などに気を遣う余裕がありませんので。
 
「絶対に黙らない」と言うのも難しいです。
特に質疑応答中、英単語が分からなくなると、そこで必ず話が止まります。
ふだんなら別の言い換え表現を考える時間的余裕もありますが、本番ではその余裕はありませんので、このあたりもかなり自分の語彙力のレベル感が直接出てしまいます。
2次試験前は、特に英単語については良く勉強しておくのが良いかと思います)
 
【8】ハローの教材、セミナー、動画、メルマガなどで役に立ったこと。

特に直前セミナーと模擬面接。
独学では難しい、貴重な練習の機会や有識者のアドバイスを頂けた事が助かりました。
 
特に直前の時期、メルマガでも、細かく情報を頂けて、非常に助かりました。
最後は心が折れそうな毎日が続きましたが、
それに喝を入れて頂けたのも良かったです。
 
かなり残念な結果に終わりましたが、
この1年、自分のやれる範囲で、やれる事はすべてやったので、
後悔はしていません。とてもさっぱりしています。
大変お世話になり、ありがとうございました。
----------<ここまで>
結局有り難い事に合格していましたが、試験の出来は上記の様にボロボロでした。
お情けで合格にしてくれたであろう、2人の試験官に感謝。
 
【追記】
今から振り返ってみて感じる事ですが、
当時は英会話教室やオンライン英会話を一切使わず合格出来たのですが、
受験する方は、ネタは全国通訳案内士の内容でなくても構わないので、
必ずそれらを使って練習しておいた方が良いかと思います。
 
ふだんから英語を話慣れていないと、特に2次試験の質疑応答で、当日大変苦労します。
最近はオンライン英会話の会社もたくさんあるし、料金も安くなり、身近になりましたからね。
 
なお、今年度の2次試験の様子は(別サイトの)以下のページにまとまっています。
私の記載の様に1つ1つが異様に詳しくはないので、もう少し手短に読めます。
受験される方はたくさん読んでみる事をお薦めします。
 
 
次回は、全国通訳案内士ってどんな資格?と言う事について書いてみたいと思います。
 
最後までお読みいただき、有り難うございました。
それでは。

 

 

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