第277回TOEIC L&Rをネタに、最近の出題傾向の変化を考える
みなさんこんにちは。グレイターです。
お久し振りです。
120日振りのブログ更新…。
最近忙しすぎてブログの方がなかなか手が付けられなくなってしまいましたが、先日9月12日に第277回 TOEIC L&Rテスト(午後の方)を受験して来ましたので、その時に感じた事を書いてみようかと思います。
最近少しずつですが、長い目で見るとかなり、出題形式が変わってきている様な気がしますので、最近の傾向を考えてみます。
ただ、あくまで個人の主観に基づいて書いていますので、客観性・普遍性があるかは分からない事をご了承ください…笑。
<Contents>(及び個人的各Partの難易度評価)
■ 受験したフォームについて
■ Part1 → 難
■ Part2 → 難
■ Part3/4 → やや難
■ 補足情報 ~ 試験会場について
■ Part5/Part6 → ふつう
■ Part7 → ふつう / 試験内容がTOEFL化?
■ おわりに
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■ 受験したフォームについて
僕が受験したフォームは、以下のフォームでした。
Part1
・左手でファックス機?(電話機)の受話器を持ち、耳にあてている女性が、
右手でどこかを指さしている写真
・誰もいない街中に、車が1台道沿いに停められている写真
・何をやっているかまったく想像出来ない4人が写っている写真
(確か1人はタブレットコンピュータを持っていた気がする…)
・女性が3人いて、女性の1人が紙とペンを持って、
残り2人の注文を取っている写真
(すみません、残り2問の詳細は忘れました)
■ Part1 → 難
6問のうち4問は上記の様な感じだったのですが、
ごちゃごちゃした、突っ込みどころがどこなのか分からない写真が増えた気がします。
先読みした段階で、
あぁ、何これ?
写真のどこを聞かれるのかまったくわからず。
僕が受験したフォームは、受験した人の間では「指さしフォーム」(笑 とか呼ばれている様ですが、
その受話器を持った女性が何かを指さしている写真、
指さしている先がどこなのか、
写真上はっきり分からないんですよね。
それなのに設問ではそこを突っ込まれる始末…。
4人が写っている写真では、4人の動きが不自然で、
写真を見ただけでは状況が理解出来ず。
ただ、4人のうち1人がタブレットを持っており、
選択肢ではその部分を聞いていたと思います。
Part1はたいてい、6問全問正解が欲しいパートなのですが、
今回は1題、何言っているのかさえまったくわからない問題がありました。
かなり衝撃・ショックです。
TOEIC満点講師(いわゆるTOEICのプロ)の間でも、最近はPart1が難しくなったと言う評判を良く聞きます。
昔は得点源だったんですが、面倒くさいですね。
■ Part2 → 難
Part1と同じくPart2も同じ様に難化の雰囲気が。
以前のTOEICのリスニングパートは、ジェットコースターの最初ののぼりのごとく、
Part1から順にだんだん問題の難度レベルが上がる感があった(笑のですが、
最近はかなり変わった気がします。
Part1からところどころかなりぶっ飛んでますね。
受験したここ数回、Part2の聞こえがいまいち良くなかったのですが、
今回やっとその原因が分かった気がします。
Whクエッションの、最初のWhが聴き取りづらいんです。
俗に言うWhクエッションは、いわゆる5W1Hのうち、
When/Where/Who/Why/Whatが文頭に来る疑問文です。
この手の問題は通常、最初のWhが何かさえ聴き取れれば、得点源になる問題ですが、
今回は、WhenなのかWhereなのかがほとんど聴き取れない問題が多かった気がします。
文頭のWhが聴き取れればあまり難しくない問題のはずなのですが、
文頭の1語が聴き取れないので、
「えっ、今なんて言った?」
ってなり、1文全文ほぼまるまる、音が飛びます。
と言う事で今回僕は、Part2かなり撃沈しました。
受験した皆さんはいかがだったでしょうか?
一方、どうやって文頭のWhを聴きとりづらくしているのかまでは、分かりませんでした。
聴き取りづらいナレーターを使っている?
誰か分かる方がいたらぜひ教えてほしいです。
(少し前から、非常に聞き取りづらいイギリス人女性のナレーターが増えたと言う話は聞いた事があります)
■ Part3/4 → やや難
・状況が非常に複雑で、イメージしにくい問題が増えた
・選択肢にどちらが答えなのか判断に迷う問題が増えた
様な気がします。
今回僕が驚いたのは、Part3のとある大問。
男性と女性が会話をしており、女性がパソコンが調子が悪いと言っているのですが、
それに対して男性が、僕の聞き取りがまちがっていなければ、
「カメラの、マザーボード上のコネクタがゆるいので、なんたらかんたら…」
と言っていました(笑。
僕自身が元パソコンの電気設計者だったので使われている単語は分かったのですが、
「TOEICでそんなエグい問題出すか?」
と、試験中かなり衝撃を受けました。
繰り返しになりますが、僕の聞き取りがまちがっていなければの話です。
間違っていたらごめんなさい(謝。
とは言え、たぶん間違っていないと思います。
それから、以前に比べて、答えに迷う選択肢が増えた気がします。
以前のTOEICのPart3/4では、話のあらすじさえ理解出来れば容易に回答出来る問題が多かったのですが、
最近は、文中で使われた単語をきちんと短期記憶(一時記憶)しておけないと、答えられない問題が増えた気がします。
ふだんリスニングの勉強を英語の聞き流しだけでやっている人には、厳しいかも。
■ 補足情報 ~ 試験会場について
なお、若干どうでも良い情報ですが、
今回僕が受験したのは、A学院大学相模原キャンパスと、
最近の近隣の受験会場の中では、いちばん音が良い会場です。
試験室ではIIBCの持ち込みのスピーカーが使用され、
音の反響も少なく、非常に良く聞こえました。
しかしその会場で、異常に気合の入った状態で試験を受けた結果、
途中から、まさかのスピーカーのビビり音まで聞こえ出しました(笑。
こんな経験も初めてですが、
教室はけっこう大きかったので、かなりスピーカーの最大出力近くまで出していたのかも。
問題とともに、スピーカーのビリビリ言う振動が聞こえたのは初めてです。
席は教室のいちばん後ろの方だったんですけどね。
それから、
2つ前の席に座ったおそらく大学生の子が、
Part3からぜんぜん分からないのか、
毎問、暇そうに席をガタガタやり始める
のもかなり気になりました。
人の事を気にしている場合じゃないと自分に言い聞かせたのですが、
もしかしたらPart3/4も、かなり難しかったのかも。
音環境の悪い会場で受験したら、Part2の聞こえが悪いのも、
ああやっぱり今日の会場は難しいな。
次回頑張ろう。
で終わってしまいますが、
音の非常に良い会場だっただけに、
なおさら問題の音声の作り方の変化が気になりました。
■ Part5/Part6 → ふつう
この2つのパートは、今回特に大きな変化は感じられませんでした。
難度も通常通りだったかな。
なお、今回僕は、Part5は12分、
Part6を終わった時点で残り55分だったので、
Part6を8分で解き終わった計算です。
このスピードは、読むのが遅い僕にしては、過去最速ペース。
その前提で以下をお読み頂けると幸いです。
■ Part7 → ふつう / 試験内容がTOEFL化?
他に受験した方の感想を聞くと、やさしかったと言う方が多い様でした。
が、個人的に感じたのは、
やさしかったと言うより、短かかった?
です。
本文がいつもより短めなものが多かった気がするのですが、
短いけど、場面をイメージしにくいものが増えた気がします。
結果、1度読んだだけでは理解出来ず、
2回目の読み直しが発生して、回答がなかなか前に進まない感じでした。
結局、今回解けたのは191番まで。
またしてもトリプルパッセージが最後まで終わらず、最後9問塗り絵。
いや、Part6まで過去最速ペースだったのに結局終わらない?…笑。
それからもう1つ気になったのが、
単語の意味を問う問題が増えた気がします。
第何パラグラフの何行目の何って単語、
同じ意味を持つ単語はどれか?って問題ですね。
TOEFL iBTを受験する人にはおなじみのヤツです。
気のせいかもしれませんが、
今回その手の問題が多かった気がします。
この手の問題、本文を読んでぼやっと内容が分かる程度ではダメで、
指定された箇所ピンポイントで、
問われた単語の文中での意味を理解出来る必要があります。
問題的にはあまり難しい訳ではないのですが、
語彙力が弱かったり、多義語の勉強がきちんと出来ていない人には、かなり厄介なのではないかと思いました。
■ おわりに
さてさて、以上個人的感想を書いてみましたが、受験した皆様はいかがだったでしょうか?
TOEICも回を追う毎に、どうやって受験生の英語のレベルを正確に判定するか、
言い換えれば、いかに受験生に点を取らせないかと言う観点で、問題を改良して来ているのが目に見えて分かる気がします。
今後の学習のヒントになるところがあれば幸いです。
最後までお読みいただき、有り難うございました。
それでは。
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