TOEIC L&Rの 「頭打ちの800点」について書きました
みなさんこんにちは。グレイターです。
今日は、TOEIC L&Rの、
「頭打ちの800点」について書いていきます。
「頭打ちの800点」って何 ?
聞いた事ないんだけど。
って言われそうですが、
はい。僕が勝手につけました…笑。
でも、超適当にこの名前をつけた訳では無いんです。
ネットだったり、TOEICの英語を教えている複数の先生の話を調べると、
「TOEICは800点前後で、スコアの伸びが頭打ちになる」
と言うのは、経験的に良く知られている事の様です。
学習者/受験者の立場からしたら、例えば、
「今まで順調にスコア伸びて来たんだけど。
おかしいな。805点からスコアがぜんぜん伸びない」
「最高得点825点を1回出したんだけど、
それっきりそのスコアが出なくて、
800点前後をうろうろしている」
こんな事が起こります。
現在このスコア帯で停滞している方は、
言われたことが、あまり外れていないでしょう。
だから、「頭打ちの800点」と言う名前にしました。
その理由を説明します。
<Contents>---
□ 前回のおさらい
□ 100点の重みは、どのスコアでも同じではない
□ (改めて)TOEIC800って、どんなレベル?
□ それでもスコアを伸ばすヒント
---
□ 前回のおさらい
前回の投稿のおさらいになりますが、
TOEICの各スコアレベルで見ると、
得点者の人数割合は、以下の様になります。
得点が高いほど、
■ 900点以上 だいたい上位3%程度
■ 860点以上 だいたい上位10%以下
■ 800点以上 だいたい上位15%
■ 730点以上 だいたい上位1/4
■ 600点以上 だいたい上位半分
スコアが上に行けば行くほど、
取得出来る人数が極端に減ってしまう訳です。
□ 100点の重みは、どのスコアでも同じではない
かなり以前から、
TOEICのスコアを100点上げるのは、
スコアが上がれば上がるほど、
大変になる事はずっと言われていました。
300点を400点に上げるのと、
600点を700点に上げるのと、
800点を900点に上げるのに、
必要な負荷は異なる訳です。
勉強時間で語れば、
上のレベルに行くほど、
100点を上げるのに必要な時間が飛躍的に増えます。
皆さんは漠然と、TOEICのレベル区分ごとに、
以下の様な人数イメージを持っていませんか?
■ (レベルA) 860~990 全受験者の20%
■ (レベルB) 730~860 全受験者の20%
■ (レベルC) 600~730 全受験者の20%
■ (レベルC) 470~600 全受験者の20%
■ (レベルD/E)10~470 全受験者の20%
実際はそうではありません。
前回の結果で、
600点以上が上位半分
730点以上が上位25%
→
600~730の区分のスコアの人は、25%
と言う様な計算を繰り返すと、
スコア区分ごとの人数は以下の様になる様です。
(受験回によって%の多少の前後はあります)
■ (レベルA) 860~990 全受験者の9%
■ (レベルB) 730~860 全受験者の16%
■ (レベルC) 600~730 全受験者の25%
■ (それ以下) 10~600 全受験者の50%
(※600以下は計算しませんでした…すみません)
(※最初からこっち出した方が分かりやすかったか…)
TOEICは、偏差値をスコアに直して出しています。
つまり、スコアが単純に全200問中の正解数で比例計算される訳ではなく、
統計処理をして、母集団の中で受験者の成績が相対評価される訳です。
800点以上は、だいたい上位15%ですが、
このレベルになると、まわりの受験者もかなりの強者になります。
なので、ちょっと勉強したぐらいでは、
他人を追い越すほどのレベルアップは出来ません。
その結果、スコアが頭打ちになる訳です。
□ (改めて)TOEIC800って、どんなレベル ?
英会話スクールや英語のジム系の会社の、採用の応募基準を見ると、
TOEIC L&Rで800~850のスコアが要求される事が多い様です。
もちろん、採用に応募する最低条件なので、
このスコアがあれば必ず採用される訳ではないと思います。
人柄・発音のきれいさ・教えるスキル・教職の経験等、
多面的に見られる事と思います。
それでも、実際にTOEICの英語を教えている先生方でも、
TOEIC800点台の方も多いそうです。
言いかえれば、TOEIC800点台を取りたいなら、
英語を教えるプロと同レベルが必要になります。
また、前回の投稿でも書きましたが、
・レベルA(860以上)
Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが出来る。
スコア860以上は、レベルA区分となり、
実際に英語を書ける・話せる等、
総合的な英語の運用能力が高い人が多いです。
(アウトプット系はほとんどダメと言う方もいるそうですが)
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングのレベルのみを見る、
インプット系のスキルレベルを見るテストですが、
このあたりのスコアになると、
インプット系の勉強だけでは、
どこかでそろそろ限界が来ると思います。
□ それでもスコアを伸ばすヒント
実際にスコアが頭打ちになっている人、
途方に暮れている人の役に立つかもしれないので、
勉強法のヒントを箇条書きしておきます。
・英語の学習法を勉強する (第二言語習得論等)
・細かい音を聞き取れる様になる→音声変化をマスターする
・知らない単語を徹底的に減らす (TOEICレベルではほとんどゼロにする)
・Part5(文法)で100%・最低30問中27問取る
・Part4/Part7の得点力を上げる (ひたすら聞く・読む)
・読むのが遅いのを克服する (返り読み撲滅・日本語訳しないで読む)
・ひたすら音読する
・英語のアウトプット系の勉強を始める (ライティング/スピーキング)
・TOEIC S&Wに挑戦する
・通訳系のトレーニングに挑戦する
・(裏技)速読法で、読書速度そのものを上げる
1つ1つ説明すると長くなってしまうので、
詳細は後日別途書く予定ですが、
今までして来た勉強に加えて、
上記の中からいくつか選んで挑戦していけば、
レベルを少しずつ上げる道が開けると思います。
付け加えるとすれば、このスコア帯は、
勉強の結果がスコアになかなか反映されません。
スコアが上がらないからといって、
勉強法はむやみに変えない方が良いと思います。
気長にコツコツやりましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
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※)
TOEICでは採点時にどんなことをしているかさらに興味がある方は、
以下のリンク先を読んでみると良いかと思います。