TOEIC L&R リーディングセクションの425の壁について考える
みなさんこんにちは。グレイターです。
時間が取れる間に、少しだけにはなってしまいますが、連続投稿します。
今日は、TOEIC L&Rの、リーディング425の壁について書いてみようと思います。
このあたりのスコアで停滞して悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
(結構たくさんいらっしゃると思います)
<Contents>---
■ IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞の条件、リーディングセクション425の壁について
■ リーディングセクションは平均スコアが低い
■ 素点で何問程度?
■ 正解率でかせぐ人・問題数でかせぐ人
■ 宝の山は目の前にある
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■ IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞の条件、リーディングセクション425の壁について
TOEIC高得点を目指す人にとっては、ひとつの目標になる、IIBC AWARD OF EXCELLENCE。
目指している方にはおそらく説明不要でしょうが、1年間の間に、
・TOEIC L&Rが、リスニング375以上/リーディング425以上
(上記を片方ずつではなく、同時に取れないとダメ)
・TOEIC S&Wが、スピーキング160以上/ライティング170以上
(これも片方ずつではなく、同時に取れないとダメ)
この4つの条件を全部クリアしたときに、受賞することが出来ます。
なので、TOEIC L&Rを勉強している人にとっては、
リーディングセクションでどうしても425を取りたい。
そんな方も多いかも。
しかしその一方で、
何回やっても425以上が出ないんだけど。
そんな方も多いかもしれません。
TOEIC L&R全体で見れば、合計で800以上取れれば良い訳で、
基準としては、あんまり難しくなさそうに見えるのですが、
実際のところ、人によっては、TOEICで900を取るより、このリーディングセクションで425以上を取る方が難しい事もあるかと思います。
自分自身、この425の壁に何度も悩まされて来ましたし、今年も受験するごとに、毎回リーディングセクションは420ばかりしか出ません。
なので、その難易度について、各種データ類と過去の受験経験から調べて、考察してみたいと思います。
■ リーディングセクションは平均スコアが低い
と言う事で、以前にも覗いてみた事がありますが、
公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC
上記のページで、最近のテストでの、
リスニングセクション/リーディングセクションの平均スコアと、
リーディングセクションの420以上の人数の分布を見てみましょう。
データは過去4回程度しか書きませんが、
興味がある方は、それ以前の回のデータも覗いてみて下さい。
各回統計処理がされているので、
回によって傾向はあまり変わりません。
□ 第273回(2021年7月11日 午後)
リスニング平均:332.7
リーディング平均:274.2
リスニングセクションが420以上の人の割合:17.2%
(※100-82.8=17.2%)
リーディングセクションが420以上の人の割合:6.4%
(※100ー93.6=6.4%)
□ 第272回(2021年7月11日 午前)
リスニング平均:333.2
リーディング平均:279.9
リスニングセクションが420以上の人の割合:17.1%
(※100-82.9=17.1%)
リーディングセクションが420以上の人の割合:6.0%
(※100ー94.0=6.0%)
□ 第271回(2021年6月20日 午後)
リスニング平均:329.0
リーディング平均:273.0
リスニングセクションが420以上の人の割合:16.9%
(※100-83.1=16.9%)
リーディングセクションが420以上の人の割合:6.5%
(※100ー93.5=6.5%)
□ 第270回(2021年6月20日 午前)
リスニング平均:328.7
リーディング平均:279.1
リスニングセクションが420以上の人の割合:16.1%
(※100-83.9=16.1%)
リーディングセクションが420以上の人の割合:6.4%
(※100ー93.6=6.4%)
結果が出ている最新の試験回の、
過去4回の平均スコアデータ、スコア分布を見ても、
リーディングセクションは、リスニングの平均スコアより50~60程度低く、
420以上の人数分布も、
リスニングセクションが全受験者のおおむね16~17%なのに対し、
リーディングセクションの方はおよそ6%な訳です。
リーディングセクションは平均スコアが低い分、
高スコアを出すのは難しくなりますし、
リスニングとリーディング、
スコアで見ると同じ様に見える420でも、
取る難しさはかなり違う訳ですね。
420でも上位6%程度ですから、
425になると、若干ですがさらに厳しくなります。
目安は、だいたい上位6%以内の成績を取れないと出なさそうです。
「えっ、リスニングとリーディングでそんなにちがうの?」
そう思われた方もいるのではないでしょうか?
■ 素点で何問程度?
ではリーディングセクションで425を出すには、素点で何問程度正解すれば良いのでしょうか?
リーディングセクションはリスニングセクションよりスコアのばらつきが大きいので、一概には言えない様ですが、
新公式問題集の素点と対応スコアの一覧表や、
過去に正解数とテストのスコアの関係を調べた方のレポートを参考にさせてもらったり、
自分自身の受験経験から振り返ると、
およそ85問以上の正解程度で、ときどきは425に届く
のではないかと思います。
公開された客観的なデータではありませんので参考程度の情報ですが、
だいたいそれくらいなの?
位に捉えて頂けると幸いです。
■ 正解率でかせぐ人・問題数でかせぐ人
さらっと1行だけ書きましたが、
えっ、マジ?そんなに必要なの?
そう思われた方も多いのではないでしょうか?
何故そう言えるのか、もう少し説明させてください。
僕自身は読むのがあまり速くないため、
毎回、リーディングセクションは190番前後までしか終わりません。
(いちばん進んだ時で、193番まで)
そのため、リーディングセクションは正解率でスコアをかせいでいます。
言い換えれば、解くのは遅いけど、
解いた問題はほとんど間違わない訳です。
3年ほど前に英語のジムに3か月通っていたときに、
新公式問題集を時間測って解いて、
時間内に終わらなかったら、
残った問題を全部解いて、
追加した時間といっしょに教えて下さい。
と言うアドバイスを受けたのですが、
2時間の試験時間で終わるのは190番前後。
その後の10問は、追加した時間は30~35分とかなりかかるけど、
採点をすると、
毎回リーディングセクションの正解数は96~100問で、
換算スコアでは、460-495でした。
100問のうち、間違えるのは毎回3~4問程度と言う事ですね。
使った問題集は、新公式問題集の1番と2番でした。
※蛇足ですが上記の方法、ご自身の正解率の実力値を確認するには非常に役に立ちますので、気になる方は是非やってみて下さい。
で、その僕が受験すると、
毎回190番程度まで終わり、
その後の10問弱は塗り絵をしてくるのですが、
スコアは、405~420がいちばん多いです。
これがおそらく僕の実力値なんでしょうね。
ほんの時々、425を超える事があります。
そこから考えると、425を取るには、
・ダブルパッセージまでの85問をほぼ全問正解で取る
か、
・トリプルパッセージも一部解けるけど、
途中まちがっても、正解数85問は確保する
どちらかが必要になります。
(あまり言いたくないけど)ついでに言えば、その上で、
運が良ければ、塗り絵した問題の箇所が何個か点数もらえて、425超えるかも。
そんな感じでしょうか。
僕自身もL&Rの最高点が915、
リーディングセクションの最高スコアが450止まりの修行中の身なので、
新公式問題集や他の方々が調べたデータ、
それから、自身の過去のテスト経験をまとめた参考情報として捉えて下さると幸いです。
一方で、読むのは速いし問題は全部解き終わるけど、
毎回リーディングセクションのスコアが低い人、
あるいは正解率が低い自覚がある人は、
おそらく425は厳しいと思います。
この場合、スコア停滞のいちばん考えられる原因は、
読むのが速いだけで、正しく読めていない
です。
この場合は、遠回りに見えますしかなり面倒くさいですが、
大学受験の英文和訳からやり直した方が良いかもしれません。
英文和訳を通して、
・英文の構造をきちんと把握できているか
・英文の意味を正確に取れるか
を再確認する訳です。
■ 宝の山は目の前にある
データとか正解数の目安とか見るとがっかりしてしまいそうですが、
最後に1つだけ、僕が何となくつかんでいる情報を。
リーディングセクションの425以上は、スコアの刻みが大きい
と言う事です。
データのところで見た様に、
リーディングセクションはリスニングに比べ平均スコアも低く、
420以上の人数比率も少ないので、
425を超えるのは死ぬ程大変だけど、超えられればスコアが劇的に伸びる
どうもそんな感があります。
1問正解数が増える度に、スコアが劇的に伸びる訳ですね。
じゃその差はどうすれば埋められるの?と言えば、
みんなが知っている、トリプルパッセージを1問でも多く解く
それで点数が劇的に伸びる訳です。
宝の山は目の前にあるのはみんな分かっているのに、
なかなかそこにたどりつかない訳ですね。
毎回185番とか190番とかで試験時間が終わってしまう。
また今回も、目の前に宝の山があるのに…。
現実を見れば悔しいところもありますが、
一方で、それでも勉強を続けるには、
かなり大きなモチベーションになるかもしれません。
このスコア帯は試験を受験するコストパフォーマンス、
費用対効果が極めて悪いのですが、
それでもどうしても諦められない人は、いっしょに頑張りましょう。
最後までお読みいただき有り難うございました。
それでは。
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