(力作) TOEIC L&Rの各目標スコアのレベル感について ~600/730/860点ってどれくらい難しい ?
みなさんこんにちは。グレイターです。
今日は、TOEIC L&Rの各目標スコアのレベル感について書きます。
みなさんは、TOEICの目標スコアのレベルの話って聞いた事ありますか?
以下の様な話は聞いたことがあるでしょう。
TOEICテストを作成しているETSがリリースしている指標です。
・レベルA(860以上)
Non-Nativeとして十分なコミュニケーションが出来る。
・レベルB(730以上860未満)
どんな状況でも適切なコミュニケーションが出来る素地を備えている。
・レベルC(470以上730未満)
日常生活のニーズを充足し、
限定された範囲内では業務上のコミュニケーションが出来る。
ふーん、そんな感じなのね...と思うものの、
英語のコミュニケーションレベルで見るとそうなのかもしれませんが、
例えば、TOEIC 600点を目標にした場合、
もっと具体的に、どれくらいの難易度レベルなんでしょう ?
上位何人ぐらいが取れるの ?
730点は ?
860点は ?
いまいちピンと来ません。
自分自身も振り返ってみると、
レベルの区切りの点数が470/600/730/860と聞いただけで、
その点数の意味はずっと良く分かりませんでした。
そこで今日は、
TOEIC公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧
(https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr/data_avelist.html)
の試験結果を参考にしながら、
それぞれの点数の具体的なレベル感を調べてみようと思います。
<Contents>---
□ 過去3回の公開テストのスコア別人数分布
□ スコア600/730/860/900のレベル感
□ まとめ
---
□ 過去3回の公開テストのスコア別人数分布
TOEICではスコア算出に統計処理が加えられており、
どのテスト回で受験しても、
受験者の実力が変わらなければ、
スコアはほとんど変わらない、と言われています。
前回の投稿でもお伝えした通り、
平均点にはかなりばらつきもありますが、
概ね、似たようなスコアの人数分布になります。
ただ、実施している統計処理の詳細は、
ほとんど公表されていません。
と言う事で、過去3回のデータを使って、
各点数のレベル感を考えたいと思います。
---
第247回(2020年1月)
※受験者数111,093人/平均点581.2
スコア区分/%/上位何%?
895~ 96.5% / 3.5%
845~ 92.4% / 7.6%
795~ 86.7% / 13.3%
745~ 79.9% / 20.1%
695~ 72.1% / 27.9%
645~ 63.2% / 36.8%
595~ 53.2% / 46.8%
---
第256回(2020年11月(午前))
※受験者数45,027人/平均点612.6
スコア区分/%/上位何%?
895~ 96.0% / 4.0%
845~ 90.8% / 9.2%
795~ 83.8% / 16.2%
745~ 75.5% / 24.5%
695~ 65.9% / 34.1%
645~ 55.8% / 44.2%
595~ 45.2% / 54.8%
---
第260回(2021年1月(午前))
※受験者数42,111人/平均点621.5
スコア区分/%/上位何%?
895~ 95.6% / 4.4%
845~ 90.1% / 9.9%
795~ 82.4% / 17.6%
745~ 73.8% / 26.2%
695~ 64.0% / 36.0%
645~ 53.4% / 46.6%
595~ 42.9% / 57.1%
---
受験回が第247回・第256回・第260回と飛んでいますが、
あまり大きな理由はありません。
受験者数が他の回より比較的多かった3回を選んだと言うだけです。
表の見方が若干難しいかもしれないので、少々補足説明を。
真ん中の数字(%)には、
参照ページには以下の様な説明がついています。
※自己のスコアが全受験者中でどの辺りに位置するかは、
Percentile Rank<下位者100分比>で判断されます。
Percentile Rankは、取得したスコアに満たない受験者が
全体でどの位を占めているかをパーセンテージで示しています。
※例えば、第260回(2021年1月10日 午前)
TOEIC L&R公開テストにおいて
スコア合計745点の場合、
その73.8%は745点未満の人々の占有率を示しているため、
当人は上位26.2(100-73.8)%、
すなわち11,021番
(1,870+2,291+3,255+3,605)までに入っていることを表しています。
要するに、真ん中の%の数字は、
そのスコアの下に全受験者の何%の人がいるかを示しています。
スコア帯が高くなるほど、
その下にはほとんどの受験者が含まれます。
第260回のデータで言えば、
スコア区分/%
595~ 42.9%
895~ 95.6%
595点未満には、全受験者数の42.9%がいるが、
895点未満には、全受験者数の95.6%がいる訳です。
点数が高いほど、もちろんそこまでに、ほとんどの受験者が入ってしまう訳ですね。
ですが、この%表現、意味が若干理解しづらいので、
僕の方で、「上位何%」と言う項を計算して加えました。
スコア区分/%/上位何%?
595~ 42.9% / 57.1%(=100-42.9(%))
895~ 95.6% / 4.4% (=100-4.4(%))
例えば、スコアが895点の人は、
下に895点未満の人が95.6%いるので、
成績が全受験者の上位4.4%にいる。と言う訳です。
---
□ スコア600/730/860/900のレベル感
公表データの結果表示の区切りのスコアが、
各目標スコアと若干ずれていて使いづらいのですが、
上記3回の試験結果から見ると、
スコア600/730/860/900のレベルの目安は、
人数で見ると、だいたい以下の様になる様です。
---
□ 900点 上位3~4%程度 → だいたい上位3%程度
□ 860点 上位7~9%程度 → だいたい上位10%弱
□ 800点 上位13~17%程度 → だいたい上位15%
□ 730点 上位20~27%程度 → だいたい上位1/4
□ 600点 上位46~57%程度 → だいたい上位半分
---
□ まとめ
TOEIC L&Rの平均点がだいたい600点前後、
人数で見ると、全受験者の約半分にあると言うのは、
テスト結果の資料を1回でも読んだ方ならお気づきかと思うのですが、
(平たく言えば、TOEIC600点は、平均程度、
ひとなみに英語が出来ると言うことになります)
こうして見ると、
730点は、成績上位約1/4
860点は、成績上位約1割
900点だと、成績上位約3%
に相当する訳ですね。
スコアが上に行けば上に行くほど、
取得出来る人数が極端に減ってしまう訳です。
少し長くなってしまいましたので、
今回はここまでにして、
次回以降の投稿では、
「頭打ちの800点」
「900点の壁」
についてさらに考察しようと思います。
この2つの点数を目指している方、
また興味がある方は、ぜひ読んでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
↓ ブログ村ランキングに参加しています。
応援よろしくお願いします。