第二言語習得論って何 ? ~勉強法を勉強して限界突破
みなさんこんにちは。グレイターです。
先日、頭打ちの800点と言う事で、
TOEICスコア800についての記事を書きましたが、
今日は、その続きで、
最近はやりの第二言語習得論について、少しですが書いてみます。
<Contents>---
■ 適切な勉強法は、誰にとっても同じではない
■ 第二言語習得論って何 ?
■ 本を紹介します
■ 最後に
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■ 適切な勉強法は、誰にとっても同じではない
TOEICの学習をしている人はいろいろな人がいます。
リーディングの方が得意な人、リスニングの方が得意な人。
発音が良い人、悪い人。
単語はばっちりな人、ダメな人。
文法は出来上がっている人、文法が一番苦手な人。
英文の日本語訳はOKな人、
訳が適当で答えがあっていたりあわなかったり毎回ちがう人。
音読はしっかり練習した人、音読が嫌いな人。
いろいろな学習者がいますので、
学習上足りないところや弱点も、人によって異なります。
つまり、学習者にとって最適な勉強法は、
誰にとっても同じではありません。
例えば、
いろいろなブログやYouTubeで情報収集をしていると、
TOEIC高得点者が発信している、
以下の様な情報に良くお目にかかります。
「英語の勉強は、スピーキングから始めるのが良いです。
オンライン英会話を使って、
積極的に英語をしゃべってみましょう」
あるいは、
「でる1000を5周したらTOEICのスコアが爆伸びしました。
みんなも是非やってみてください」
※出る1000 ↓
…
英語のレベルがかなり高く、
TOEICが700ぐらいある人なら話は別ですが、
リーディングもリスニングもまだまだ得意でないのに、
最初からスピーキングの勉強にかかるのは、
あまり良い結果を生みませんし、
(リスニングが出来ないと相手が何言っているか分からない /
文法が苦手→英作文が出来ない→大したことは話せない)
でる1000も、確かに良い文法の問題集なのですが、
問題数が1049問もあり、
中にはかなり難しい問題も含まれています。
やはりTOEIC700以上程度の学習者でなければ、
5周どころか、
1回通して解くのでさえも途中で挫折します。
と上記の様な、
英語の勉強はスピーキングから始めるべき、とか、
でる1000を5周したらスコア爆伸びと言うのは、
あまり普遍性のあるアドバイスとは言えません。
良い参考書の紹介は有り難い情報ですし、
上記の類のアドバイスも、
必ずしもまったく意味がないとは言えません。
が、一方で、最初に列挙した様に、
苦手なところ・足りないところは学習者によりまちまちなので、
人がやって効果があった事を、
同じ様にやってみても、効果があるかはバラバラな訳です。
別の言葉で言えば、
TOEICのスコアが上がる再現性は、
あまり良くないかもしれません。
ずっと参考書で勉強し続けても、
どうもぜんぜん成績が伸びない。
あるいは、
勉強しても勉強しても、実力が伸びた実感がない。
そう言う方は、英語の勉強と並行して、
英語の勉強法を勉強する事と、
その過程で、自分の足りないところや弱点を探したり、
自分の勉強法を見直してみる事を強くお薦めします。
■ 第二言語習得論って何 ?
最近では様々な英語を教える塾が宣伝で、
「第二言語習得研究にもとづいた効率的な英語学習」
と謳うのが流行っていますので、
名前は聞いた事がある方も多いと思います。
第二言語習得論と言うのは、
第二言語はどのようなメカニズムで習得されるのか
と言うのを研究する学問です。
ここで第二言語と言うのは、
日本人であれば、母語の日本語以外の言語、
たとえば英語や中国語などを広く指しますし、
つまり、この第二言語習得論は、
必ずしも日本人の英語学習者だけに特化した研究ではありませんが、
この研究によって、
人はどうやって第二言語を習得していくのか ?
また、
どの様にすれば、効率よく第二言語を習得出来るのか ?
そう言う事が、いろいろと分かって来ています。
でそんなたいそうな学問を勉強するほど暇じゃない、
と言われそうですが、
最近の研究で分かった事をのぞいたり、
その理論が最近の英語学習に、
どのように応用されているのかをのぞいてみると、
自分の勉強に何が足りないのか ?
どうやって勉強すれば結果が出るのか
いろいろと分かり、
結局、本1冊か2冊読んだ方が、
勉強がよほど効率よく出来る可能性があります。
TOEICのスコアが順調に伸びている人にはあまり必要ありませんが、
スコアが頭打ちになっているなら、
の方が良いかと思います。
■ 本を紹介します
と言っても、
僕のこのブログでは量的にとても紹介し切れないので、
参考書を3冊紹介します。
立命館大学の言語教育の先生が書いた本です。
最近の英語塾業界の、
第二言語習得論の流行の源流になっていると思われる本。
200ページ程度の新書ですので、
3日もあれば読めると思いますよ。
かなり以前に紹介した英語の音声変化やチャンク読み等、
英語レベルを上げる方法もいろいろ紹介されていますので、
詳細を知らない方は、読んで損はしないと思います。
第二言語習得研究に基づいて英語を教えている、
最近流行りの、English Companyが出している本です。
「科学的トレーニングで英語力は伸ばせる ! 」
より、具体的な勉強の仕方について詳しく書かれています。
この本も170ページ強の本ですが、
その3分の1ぐらいはマンガになっており、
話の大事なところがわかりやすく書かれています。
前の書籍と同じく、
チャンク読みや音声変化についても触れられていますし、
シャドーイングの詳細についても書かれています。
書籍名の通り、
英語学習マップと言うのが掲載されているので、
どのレベルの人はどの様に学習すれば良いのか、
そう言う観点でもわかりやすいです。
そもそもの第二言語習得論ってどんなものなのか、
そちらを知りたい方のために、この本を紹介しておきます。
この本は名前の通り、英語の先生向きかも。
TOEICのスコアを伸ばすのが目的な方にお薦めする本ではありませんが、
第二言語習得論それ自体に興味がある方にお薦めです。
■ 最後に
英語のレベルを上げるには英語の勉強が必要です。
勉強してスコアが順調に伸びているうちは、
勉強法の勉強は、必要ないかもしれません。
ただ、レベルの頭打ち感を感じている方は、
若干脱線に感じるかもしれませんが、
是非上記の様な本で勉強してみて下さい。
きっとレベルを上げる突破口が見えて来ますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
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