スピードを制する者がTOEICを制す ~速聴でレベルを上げる
みなさんこんにちは、グレイターです。
TOEICの教材をどう勉強すれば、英語力が上がるのか ?
毎回いろいろな視点を提案していますが、
今日は、リスニングセクションの音声スピードについて、書いてみたいと思います。
<Contents>---
■ TOEICのスピード = ネイティブのスピード ?
■ 音声の再生速度を上げて練習する
■ 実際のTOEIC音声のスピードは?
■ 音読はリスニングにも、リーディングにも効果がある
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■ TOEICのスピード = ネイティブのスピード ?
TOEICのあるある話なのですが、
TOEICを初めて受験した人は、リスニングセクションで、ほぼこういう感想を持つでしょう。
速い。速すぎて何言っているか分からない。
一方、ネイティブスピーカーはこう言います。
あんなにゆっくりな英語、ネイティブはしゃべらないよ。
実際、ネイティブと話してみると、
やはりTOEICの音声より、ネイティブの方が速いと感じます。
だから、たとえTOEICのリスニングで満点を取れても、ニュース英語が全部聞き取れるかと言うと、
いや、半分から7割ぐらいしか分からないかも…
なんて事になるのかもしれません。
もちろん、単語が難しい事も、理由の1つではあるでしょうが。
■ 音声の再生速度を上げて練習する
だからこそ、リスニングのスピードを制する者が、TOEICを制すると思うのです。
TOEIC高得点者がどんな勉強をしているかを調べてみると、
ふだんから、再生スピードを上げて音声を聴いている人がたくさんいます。
語学学習用のラジカセや音声レコーダーなら、再生速度の調整が出来ますし、パソコンでもOK。
はたまたスマホでも、再生速度の調整が出来るアプリもありますね。
いろいろ試してみましたが、
ネイティブのスピードは、TOEICの音声の20%増しぐらいかなと思います。
あくまで個人の体感ですが。
ですので、(自身の話になってしまいますが、)
リスニングの練習も、ふだんから1.2倍速で聴いていますし、
音読の練習やシャドーイングも、最終的には音源の120%のスピードでやっています。
■ 実際のTOEIC音声のスピードは ?
ニュース英語のスピードは、通常160~180wpm、
ネィティブの会話スピードは、速い場合200wpmを超える
と、以前聞いたことがあります。
ここで、wpmは、word per minute、1分あたり何語 ? という単位です。
では、実際にTOEICではどれくらいのスピードの音声が流れるのか ?
TOEICの公式問題集を使って調べてみました。
使ったのは、たまたま手元にあった、以下の本。
公式TOEIC Listening & Reading問題集 2
いちばんスピードの速そうなPart4の問題を、Test1で、6問使って測定してみました。
(ほんとうは10問全部やろうと思ったけど、途中でやめてしまいました…笑。
スクリプトで単語数を数えるのが、文字が細かく結構大変…(^-^; )
<測定手順>
(1)各問題文で、ナレーションの始まるところから、終わるまでの時間を測る
(2)問題文のスクリプトで、語数を数える
(3)割り算して、1分あたりの音声スピードを計算する
※ (単語数/音声の秒数)×60 = 音声スピード(wpm)
<結果>
・問題文の長さ → 最短24s ~ 最長38s
どの問題も、ほぼ設問文は30秒強でした。
・音声スピード → 最遅165wpm ~ 最速185wpm
何故か、6問中3問が172wpmでした。
残りの1問は180wpm
だいたい170wpm前後で音声を作成しているんですかね ?
自分で測ってみて意外でしたが、
あれ、結構スピード速い。
ニュース英語とあまり変わりません。
ただ、スクリプトを見ると、簡単な単語が多い、
つまり、人称代名詞(主語 "I" など)や、
be動詞・冠詞・前置詞など、いわゆる機能語の数が多く、
スピードの数字だけ見ると、ほとんど同等ですが、
ニュース英語の様に、固有名詞や難しい単語が入っていない分、
数字が大きめに出たんだろうと思いました。
170wpmと言っても、同列には語れなさそうですね。
■ 音読はリスニングにも、リーディングにも効果がある
さて、ではどうやったら速いスピードの音声に慣れる事が出来るのか ?
前述した再生速度を上げた速聴も効果がありますが、
音読も効果があります。
音読すれば、リーディングには効果がありそうですよね。
音読がスムーズになれば、速く読める様になる。
音読が速くなれば、黙読も速くなる。
つまり、リーディングが速くなる。
一方、音読はリスニングにも効果があるそうです。
不思議な話ですね。
そのロジックまでは、僕の勉強不足で良く分からないのですが、
音読すれば、リーディングが速くなる。
つまり、意味処理のスピードが速くなる。
→ 高速な英語音声の意味処理も出来る様になる。
そう言う事なのかも。
※音読の練習の仕方は、前の投稿で詳しく書いたので、良かったら参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
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