英語の音読練習って、何回読めばいいの? → 100回です。いや、出来ますよ
みなさんこんにちは。グレーターです。
今日は、音読について書いてみたいと思います。
<Contents>---
■ はじめに
■ 音読の仕方
■ 音読時に注意するポイント
■ 何回 ?
■ さらにヒント
■ 諸条件について
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■ はじめに
通常、英語の勉強の仕方に、そんなに種類はありません。
音読はその中でも、もっとも一般的なものです。
TOEICで900点を超えた学習者の体験記を読むと、
「音読をしまくりました!!!」なんて書かれています。
と言うより、問題をたくさん解いて音読をしまくった。
それくらいしか書かれていなかったりもします…。
多くの方は、英語のレベルを上げるには音読をするのが良いと言う話を聞いた事があると思いますが、
では、何回音読すれば良いの ?
と言う事に関しては、
考えたことも、話を聞いた事も、ほとんど無いのではないでしょうか?
僕自身、一生懸命勉強している頃、回数の基準が無くて、どこまでやれば良いのだろうと、かなりいろいろ調べて、研究しました。
人によっても言う事がちがうので、どれが良いのだろうと試行錯誤もしました。
結論から言うと、音読は100回やりましょう。
…
え ?
ウソ ?
冗談ですか ?
いや、冗談じゃありません。100回やりましょう。
やれば世界が変わりますよ。
ただ、音読100回やりましょう、と言うと、
音源を聴くことも無しに100回やってしまい、
それでは効果も非常に薄いので、
やり方もいっしょに詳しく紹介します。
■音読の仕方
以下の流れで取り組んでみると良いと思います。
(A) 音源をスクリプト無しで聴く (2回程度) (※スクリプト=英語の原稿)
(B) 音源をスクリプトを見ながら聴く (2回程度)
(C) 自分で音読 (2~3回)
(D) 再度音源を聴き、音源と同じ様に音読(リピーティング) (5回くらい)
(E) 上手く発音出来ない箇所を重点的に音読練習 (各箇所5回くらい)
(F) 最初から最後までオーバーラッピング (5回くらい)
(G) テキストを見ながらシャドーイング (5回くらい)
(H) (D)~(G)を、自分の発音が音源とそっくりになるまで、適宜繰り返す
(1度(G)まで終わったら、その後は、(D)~(G)のどれをやっても構いません)
■音読時に注意するポイント
音読する時には、以下の様な点に気を使ってみましょう。
とにかく、音源を真似しましょう。
・発話のスピード
(音源と同じペースで読めるか?)
・一語一語の単語の発音
(単語の発音は正確ですか?)
・音程
(英語は日本語より高い周波数帯を使う言語だそうです。
なので、音程にも注意して音源を聞き、その高さで発音してみましょう)
・上り調子 ? 下り調子 ?
(肯定文と疑問文を区別するために文末を上げる? 下げる?だけでなく、
文の途中やフレーズ単位、単語単位でも)
・単語の音の大小・長さ
(はっきり大きく発音される単語もあれば、
be動詞・冠詞や前置詞などは短く、小さく発音される)
・息継ぎの箇所
(息継ぎの箇所は、ほぼほぼ、意味が切れる箇所でもあります。
真似すると、英文の意味も取りやすくなります)
最初はご自身の発音よりナレーターの方がはるかに速くて、ついていけないかもしれませんが、何回か練習するうちに、だんだんスムーズに読める様になります。
そうすると、練習が楽しくなってくる訳ですね…笑。
ぼーっと聞くだけだと、ただのつまらない音が流れて行くだけですが、
真似してみると、
あれ、ここちがう、あそこもちがう、なんかちがう。
そんなところにいろいろ気が付きます。
そうやって、
だんだん耳が、音に対する感覚が鋭くなっていき、
練習するごとに、口や声帯の動かし方も上手くなって行く訳です。
■ では、本当は何回 ?
さて、ここまでは音読100回と書きましたが…、
音読100回やって、途中で挫折したり、
英語を嫌いになってしまっては元も子もないので、
現実的な目安を書きますね。
(いいかげんな事は書けないので、僕自身も、勉強していた頃の事を思い出しながら、
昨日1日、いくつかの文章を使って音読して、回数を再確認しました)
・英語が苦手な人 → まずは20回を目指しましょう。
シャドーイングはやらなくても良いです。
・英語がほどほど出来る人 → 30回やりましょう。
シャドーイングも、出来れば挑戦してみましょう。
1日で取り組めるのは、これくらいが限界かも。
・英語のレベルを一段上げたい人 → 50回やりましょう。
回数多そうに聞こえますが、心配ありません。
オーバーラッピングとシャドーイングを両方完璧にしたら、50回なんてすぐ超えます。
・英語で頂点を目指す人 → 100回やりましょう。
心配ありません。
スクリプト無しでのシャドーイングまでやれば、100回なんてすぐ超えます。
繰り返しますが、100回やれば世界は変わります。
ですが、100回まで行かなくても、何回も繰り返しているうちに、途中でも効果は十分実感出来るでしょう。
ご自身で可能な範囲で取り組んでみてください。
大事なのは、必ず音源を聴きながら、それを真似して発音する事。
音源の発音を出来る限り忠実にコピーする、と言えば良いでしょうか ?
音源無しでやると、効果はかなり減ってしまいますし、上達もあまり実感出来ないと思います。
それからもう1点。
別に英文を暗記するのが目的ではありませんが、
最終的には、内容を覚えてしまうくらいまで音読してみると良いと思います。
■ さらにヒント
僕自身は、音楽を歌っている様な感覚でやっています。
音読と言うより、英語のカラオケをやっている様な感覚です。
なので、結構楽しいですよ。音読大好き。
自分の発音が悪いと、すぐに音読を始めます。
発音命です。
余談ですが、プロの音楽家は非常にきれいな英語の発音をします。
いや、当たり前と言えば当たり前なんですが…笑。
以前テレビで、日本人トップクラスのバイオリニストの練習風景を見たんですが、
そのバイオリニストと指揮者の会話を聞いていたら、
ネイティブよりネイティブらしい英語を話していました…汗。
音楽家は言語習得が速いと言う話を聞いたことがありますが、
音感がすぐれていたり、コツコツ練習するのが得意だと、
言語習得に向いている性格の職業なのかなぁと思ったりもします。
(もしかしたら、小さい頃から音楽と並行して、英語も勉強していただけかもしれませんが…汗)
■ 諸条件について
ここは書くかどうか迷ったのですが、
むしろこういう情報が、いちばん大事かもしれませんので、
長く細かくて申し訳ないのですが、最後に3つほど注意点を。
こういう場合分けをするところがエンジニアっぽくて面倒くさい感じなんですが、一律の基準と言うのは難しいですね…。
(注1)
必要回数は、取り組む題材によって異なります。
つまり、英文の難易度や長さにより異なります。
Part3・Part4や、Part7の最初の方の短い文章なら20分で、20回くらい音読出来ます。
で、人によっては、30~50回位でもう十分じゃない?と言うレベルに到達出来ます。
一方、Part7のシングルパッセージの長い方の問題、
小問168~171、172~175番あたりの問題なら、30回で1時間くらいですかね。
こっちは、あまり頑張りすぎるとボロボロに燃え尽きます…笑。
なので、どのPartの文章の音読に取り組むかも、大事なポイント。
・やさしいのはPart3の文章。
・ListeningにもReadingにも効果が期待できおススメなのは、Part4の文章。
・TOEICで超高得点を狙いたいなら、Part7の長めの文章にも取り組んでみる
ことをおススメします。
なお、TOEICは各Part毎に、頻出する単語や表現が変わりますので、
どのPartの文章も、是非積極的に音読してみると良いかと思います。
(注2)
スクリプト無しで完璧にシャドーイング出来るまで練習すると、軽く100回超えます。
ただ、そこまでやるかどうかは、自分次第です。
個人的には、最近手抜き気味で、スクリプト無しのシャドーイングは、ほとんどやっていません…笑。
テキストありのシャドーイングまで、ですかね。
リピーティング・オーバーラッピングまでの練習だけでも、十分効果は出ますよ。
ただ、
どうしてもリスニングセクションで満点取りたいんだ !!!
なんて気合満点な方は、テキスト無しのシャドーイングまでやってみることをおススメします。
僕自身、リスニングセクションで初めて満点を取る前は、シャドーイングを含む同時通訳系の勉強をかなり必死にやっていました。
練習はとても大変ですが、その分、レベルは格段に上がりますよ。
(注3)
2日や3日に分けて取り組むのは、さらにおススメ。
人間の集中力には限界があるので、20回から30回ぐらい音読すると、疲れて来ます。
集中力が切れると、だんだん練習が上手くいかなくなって来ます。
ですので、1日で完璧をめざさず、2日や3日に分けて取り組むのがおススメです。
単語の勉強のところでも、勉強は頻度(frequency)が大事だと書きました。
寝て起きると、かなり忘れますので、何日かに分けて取り組むと、定着も良くなります。
別に連続して2日とか3日とかやらなくても大丈夫です。
僕自身は、1日音読練習した後、1か月から数か月後に再度練習する事も、良くあります。
意外ですが、1日20~30回位音読していれば、間をあけても、結構覚えています。
これでも良い練習になりますよ。
慣れるまでは大変ですが、是非取り組んでみてください。
今まで気づかなかった音読の効果と言うのに、きっと気付けますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは。
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